ヘッダー

親知らず抜歯についてタバコの影響についてインフォームドコンセントとは?セカンド・オピニオン歯科心身症について

歯科心身症

 耳慣れない言葉だと思いますが、当院には、既に他医院に受診されているのに、診療上の悩みをかかえて受診される患者さんが少なくありません。なかでも明らかな原因が存在しないにも関わらず、繰り返し口腔領域の痛みや異常感を訴えて、開業以来4年9ヶ月間に70名を越える患者さんが来院されています。

 内科、神経内科、精神科、耳鼻科、歯科と多くの診療所や病院を転々とされ、薬を沢山飲んでいるにも関わらず治ることなく、1年以上苦しんで来院される方が全体の40%存在いたします。このような患者さんは、何らかの精神的な問題を抱えていることが多く、自分の訴えを聞いて受けとめてくれる医療機関を捜し求めて歩き回る事になり、これらの行動は「ドクター・ショッピング」と呼ばれています。

 それではどのような症状の方が多いかと申しますと。舌の痛み、咬合不全(噛み合わせがおかしい)、口の中がネバネバする、顎が痛い、口の中から砂や汁が出る、義歯が合わない(義歯を30個も袋に入れてお持ちになる方もおります)、口臭が気になって外出できない・人と話せない、等様々です。80%以上が女性の方々ですが、舌癌ではないかといった癌ノイローゼの方々も多くおられます。

 このような方々は、誤った認知をしているだけでなく、十分な説明を受けていないことが共通しています。親身になって患者さんの訴えに耳を傾ける姿勢と、正しい医学的情報提供やアドバイスをしてあげるといったカウンセリングが必要、すなわち十分なインフォームド・コンセントが求められているのです。